リタイア犬ボランティアさんの体験談のご紹介|九州盲導犬協会

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リタイア犬ボランティアさんの体験談

ボランティア募集について

リタイア犬ボランティア片岡幸雄さんの声

これまで頑張った分、ゆっくりしてね!
写真:アクア

もともと盲導犬ユーザーの方と知り合いだったので、盲導犬としてお仕事していたアクアをよく見かけていました。その欲のない、本当に純粋にユーザーさんのためにお仕事している仕事ぶりに感心し、けなげに頑張っている姿に私たちは胸を打たれていました。そしていつしか、アクアがリタイアしたらぜひ我が家に来てほしいと願うようになったのです。今までお仕事を頑張った分、今度は私たちがお世話して、アクアには余生をゆっくりとのんびり過ごしてほしいと思うようになりました。

 

寂しい思いなんかさせないからねー
写真:アクアと片岡幸雄さん

しかしながらいざアクアのリタイア犬ボランティアということになると、少なからず不安もありました。何しろアクアは老犬です。足も少し弱っていたようです。なにより盲導犬時代のアクアはいつもユーザーさんにぴったり寄り添っていて、二人は本当に息の合ったパートナーという感じ。お互いに必要な存在として認め合っている様子に、「ユーザーさんと別れてアクアは大丈夫だろうか、本当に私たちが引き取っていいのだろうか」という気持ちも隠せませんでした。でも逆にそんなアクアだからこそ、私たちが一緒に寄り添ってあげたいとも思いました。「私たち夫婦にできることは、アクアが寂しい思いをする暇がないくらい精いっぱいかわいがってあげることなのだ」そう決心してアクアのリタイア犬ボランティアとなりました。

予想通りアクアは、ユーザーさんと別れてから1週間ほどはユーザーさんを恋しがっていました。しかしもともと人懐っこい性格もあり、我が家にもほどなく慣れてくれました。一度ユーザーさん宅をお尋ねしたときなどはとても喜び、内心帰りたがらないのではとこちらもハラハラしましたが、「アクア、帰るよ」と声をかけるとすっと立ち上がり、あっさり帰宅の途についたのです。賢い盲導犬は自分の役目を終えたこともちゃんとわかっていたのですね。

心配していた足も、筋力を付けるトレーニングを意識した散歩を日課にするようになってから丈夫になりました。

さすが元盲導犬? 家庭犬のお手本です

アクアはもう引退したので、たまに吠えることもあります。家の中では結構羽目をはずして遊んだりしますが、さすが元盲導犬? 外に出ると本当にお利口さんにいうことを聞いてくれ、特に公共の場所に行ったりすると場をわきまえているのか、お行儀よくしてくれて助かります。人の来ないような広場などでリードなしで走らせても「ヒール」というとちゃんと戻ってきて私のそばにつきます。決して勝手なことはしません。甘える時と言うことを聞くときと、キチンとけじめをつけているところはりっぱですね。

写真:アクアと片岡幸雄さん

犬は人間と暮らしていても人間ではない、やっぱり犬なんです。犬本来の習性や本能をきちんと理解し、犬は犬として扱う、これが私たちの飼い方です。そういう意味では盲導犬は家庭犬のお手本ですね。おかげでいろんなところに一緒に出掛けて楽しんでいます。栗ひろいやキャンプにも行きました。これからもアクアの体力を見ながらいろんなところに連れて行ってやりたいですね。

アクアには本当にたくさんのことを教えてもらっています。アクアのお世話をしていますが、実際には私たち夫婦がアクアにもらっているものの方が多いように思います。愛情、信頼、癒し、いえいえ言葉には言い表せないくらいです。

リタイア犬のボランティアの醍醐味は、盲導犬の一生のうち一番いいところを任せていただき、最後まで面倒を見れること。ユーザーさんが心置きなく次の犬と歩けるように、しっかり面倒見ますから、安心して任せてくださいね。

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